パステルアートで自由に表現しながら自己肯定感と心の根っこ(レジリエンス)を育む、“みんな、まる!”ゆびまるこ学校

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  1. 心を育むゆびまるこ日記
  2. 言葉を持たない子どもがアートするまで~体を手に入れる
 

言葉を持たない子どもがアートするまで~体を手に入れる

2024/06/27
嬉しいことがありました。
放課後等デイサービスでのこと。

ゆびまるこは開発された当初からずっと
あちこちの放課後等デイサービスさまでアートプログラムを
子ども達と一緒に取り組ませていただいています。


その中でのできごと。

言葉を発しないこどものアートと成長

ある生徒さんは出会ったときは言葉を話しませんでした。

絵を描く机にも寄ってきてくれません。
声をかけても向いてもくれません。
手を差し出すと逃げられます。


それでもゆびまるこ教室の時は
いつもと同じ流れで始まります。
いつもと同じように声をかけます。
いつもと同じ近寄っては来てくれません。


それがそれが、だんだんと近づいてきてくれるようになります。
そして、絵本に興味をもってくれたときは、
本をのぞきこんでくれました。
「なにをしているの?」という感じ。


カルタを使ってお話をしているときは
手を差し出して、カルタを手にもってくれました。
動物カルタだったので、動物の名前を言いながら、カードを渡したりもらったり。
その行動がコミュニケーション。
私とコミュニケーションをとるようになりました。


だんだんと近づいてきてくれました。
そしてみんなが絵を描いている場所に来てくれて、座ってくれました。
だけどクレヨンは初めての様子。
彼はクレヨンを持つ私の手をもって、ぐるぐる動かす。
(まるでコックリさんのよう…)


手を動かす。
色の線が動き出す。
ぐるぐるぐるぐる目の前にいっぱい描かれて行く。
手にクレヨンを持たせてあげて、にぎらせてあげて、今度は私が彼の手をもって、ぐるぐる。
だんだんと力が手に入ってきました。
だんだんと手が動くようになってきた!!!!

「できた!」
ひとりで描けたのです。
自分の手で、自分の意思で、描くことができた!
瞬間です。


次の教室の日。
その日はクレヨンと絵具の日。
「楽しい」と思ってくれたようで、ぐるぐると描いてくれました。
そして、初めての絵具体験。

すると!
絵具を見て、自分で色を選び出したのです。
チューブのふたをあけて、しぼることはまだできなかったので
絵具を出すのは私がアシスタント。


気持ちよさそうに筆をもって色絵具をぬって行きました。
どんどん色が広がっていきました。

彼の世界に色がついたのです。
感動です。


アートで子ども達の発達をサポート。

発達のデコボコはは個性。
それはひとり一人が個性的な発達ですので
それにあわせたスピード、アプローチなどが必要です。
できることが全然違いますし、こだわりも違う。
そこが面白いのですが、個別指導が必要です。

絵を描くことは、体を動かすこと。
自分の体を使う感覚を育みます。
身体感覚や統合感覚。
体をうまくつかえないお子様が多いので、アートで様々な感覚を使っていきます。
その前に「楽しい」と感じていただけること。
それこそが信頼だと思っています。


これからもどんどんアートに挑戦して
世界を自分の手でうみだす体験をしてほしいなと思います。


指でくるくるゆびまるこ。
みんなの手は魔法の手。指で描きましょ。自由に描こう。
まずは体から。そして次は意思のチカラへ。
どんどん成長していく子ども達が素晴らしくて、嬉しい。


  • ゆびまるこやパステルをやってみたい!子どもにさせたい!
  • 自分も講師になって活躍したい!
  • なんだか楽しそう!なんかいっしょにできませんか!

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