パステルアートで自由に表現しながら自己肯定感と心の根っこ(レジリエンス)を育む、“みんな、まる!”ゆびまるこ学校

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目を描くこども〜よく見て、世界とつながっていく。

2020/02/26
みなさん、おはようございます。
心を育むパステルアート ゆびまるこ ルパです。


今日は1年に何回かやってくるオーダーです。
オーダーといいますか、懇願されるといいますか、どうしても描きたい!というので
特化したお絵描き時間になるのです。



そのオーダーとは
『目を描きたい!』。



子どもは小学校高学年から中学生になると、
ふと襲ってくるようですね。
「目が描きたい!!!」と。


今回のきっかけはおとなの方からのオーダー。
昨年からの依頼でした。



目を描く。
目って、とてもたくさんの意味があります。


  • 目が語る
  • 目は口程に物を言う
  • 目がつく
  • 目が利く
  • 目を覚ます
  • 目の中にいれても痛くない
・・・・・
「目」がつく慣用句や言葉って本当にたくさんあります。
一度調べてみてください。本当にたくさんありますから。


それだけ「目」は多くを示し、物語るのですね。
心の視点から考えると、
「目は心が求めるものを観ている」と考えています。


意識ではなくて、無意識が求めているもの。
たとえば、気になるものは「目」にはいっています。
好きな人がいると、「目」が追っています。
人は無意識に求めるものを「目」の中にいれているようです。

…と考えると、
意識的に何を見ているのか、何が目に入っているのか自分の目を追ってみるのも面白いですね。
自分の心に気づくきっかけになります。


ちなみに私はいま、ひたすら「ティンホイッスル」。
アイルランドの楽器です。先日入手してから、アイルランドの音を求めています。



今回のおとなの「目を描く」講座は、
ただただ、「目を描けるようになりたい」でした。

最初に「いつも描いている目」を描きます。
その段階でだいたい、その人のモノの見え方、表現の仕方が分かります。
そこから、ひも解いて、いきます。

  • 目から感じるもの
  • 目から放ちたいもの
  • それに適した画材と表現

絵は表現なので、脳の使い方が関係します。
心を放ち、表現とともにのびやかに羽ばたいていただくための
ひたすら目を描くワーク。

見えにくいけれど、
線画が生きた目になりました。
もはや別人です。


物体から命ある存在へと変化。
それはモノの見え方、感じ方が変わったから起こった現象です。


絵を描く魅力のひとつが
「よく見る」ことです。


画材も画法もすべてツール。
「よく見て」描くことで、対象となるものを、その向こう側の本質に近づけると思っています。
表面だけをなぞるのではなくて、輪郭だけをなぞるのでもなく、
まねるわけでもなく、本質を感じ取り、表現する力が

「よく見る」ことにあります。
「よく見る」ことは、感じることでもあります。


おとなの目のワーク
最後は、自分の目を描く。

ちゃんと自分の目になっています。
自分のことが好きになりますね。
「自分大好き」な心のワークです。



そんなおとなの目のワークを見ていたこどもたち。
「目を描く!」とスイッチON!


え?目を描くの?
「今日の絵は(課題は)やったから、目を描きたい。」

ゆびまるこの子供たちは今日の課題のあとは、自分プロジェクトです。
了解しました。


子ども達に教えたことは、ただひとつ。
「よく見て、描いてね」だけ。


どんどん目を描くRくん。
最後の鷹の目ではおとなもびっくり。
鷹の目の周りの羽毛も表現されていました。


目が育っていく瞬間。
線から面へ。
光と影へ。その奥へ。



描くことで育つ「見る力」。
どんどん育っていきます。


こどもたちの目と、2月の作品たち。


みんなの目。
少々怖いんですけど、素晴らしいです。



目を描きたい時。
それは
  • もっと知りたい時
  • もっと世界とつながりたい時
  • もっと本質に向かいたい時


そして描けないときは
  • 人の視線が怖いとき
  • 自分の心が出せないとき
  • 人間関係が苦しいとき


目は教えてくれますね。
こどもたちは「目」を手に入れました。
これからたくさんのものを「よく見て」、世界とつながっていってくれる。
そう思うと嬉しくて感動でいっぱいになるのでした。



すばらしい目をありがとう。
それではみなさん、またね。
ゆびまるこでしたー。
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